おさなかった息子たち、娘たちが、
まるで春にいぶく新芽のように
いつのまにか若者の仲間入りをするときがやってきました。
障害をもった彼らも街を歩くなら、
これからは親よりも友達と、時には一人で街を歩いてみたい、
そんな年頃になったのです。
親として望むことは、
子どもたちが障害をもったことを恥じず
笑顔で胸を張って自分の人生を歩いていくこと。
一人ぼっちにならないで、多くの友と楽しみや責任を
分かち合っていくこと。
いま、私たちは、子どもたちがそんな人生を
送ろうとしていくことに、
デイケアーセンター(通所施設)開設を通じて
手を貸していこうと準備をすすめています。
思いや願いを抱き平成5年9月に社会福祉法人の認可を得、ロシナンテの開設に向いました。
法人名の一乗会は、皆で一つの乗り物に乗り、お互いが導きあい、助け合う、という意味と願いが込められています。
障害児の就学免除という長い時代の時を経て、昭和54年4月に障害児の義務教育が制定され、学習する喜びや、仲間と共に分かち合う喜びを知った彼らの卒業後は、地域社会で暮らしながら必要な生活技術を身につけ、年齢にふさわしい様々な社会参加の活動を行う“はじめの一歩”として平成6年4月1日にロシナンテがスタートしました。
また、ロシナンテは社会資源の利用がかぎられていた重度知的障害、重度身体障害はじめ神奈川県域で初めての重症心身障害者の方々が利用できる通所施設として開設できた喜びは 格別な賜物となりました。ドアtoドアの送迎も全国的にめずらしい取り組みで最先端のサービス提供となりました。
多くの介護の必要がある方々の支援を手探りで創めた蓄積を、さらなる明日に向けて支援の質の向上を目指すために、組織体制をしっかりと構成し責任と役割を明確に示し、働きやすい環境づくりに向かうことで、その後の運営管理や支援サービス等の提供についての確実性と向上に繋がりました。
各事業所は法人の経営理念と経営方針を根幹に据え、全スタッフが協同して日々歩みを続けています。